• 脳神経科学

脳神経科学

B5 / 840頁 / 2003年
【監修】 伊藤正男(東京大学名誉教授、理化学研究所 脳科学総合研究センター特別顧問)
【編集】 金澤一郎(国立精神・神経センター総長) / 篠田義一(東京医科歯科大学大学院医歯総合研究科 システム神経機能学 教授) / 廣川信隆(東京大学大学院医学系研究科 分子細胞生物学専攻 細胞生物学・解剖学教授) / 御子柴克彦(東京大学医科学研究所 脳神経発生・分化分野 教授) / 宮下保司(東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻 統合生理学 教授)

商品コード: ISBN978-4-89590-192-5

本体価格:15,000 円

定価: 16,200 (税込)

商品情報

内容紹介

かつて「神の領域」であった脳や心が科学的に解明されはじめてから一世紀。われわれは多くの知見を得たが、それに倍する新たな研究課題に直面することになった。脳科学は人類に残された最後の科学といわれ、現在を「脳科学の時代」と位置づけた国家的プロジェクトが展開されている。
本書はわが国におけるそれぞれの研究の第一人者たち100名が、領域を超え結集することによって実現した本邦初の脳神経学のスタンダードテキストである。本文中に設けられたBOX欄では、研究の歴史、エピソード、臨床との関連などが興味深く、かつわかりやすく解説されている。脳神経の臨床家、研究者、大学院生、学生にとっては見逃すことができない一冊。

目次

序 章 脳神経科学の歩み
  PETでなにがわかるか

第1章 神経系の構造と進化
  動く脊髄、動かぬ脳
  「海馬」の名の由来
  ヒトにおける脳と知の共進化
  福山型先天性筋ジストロフィー:糖鎖とαジストログリカノパチー

第2章 細 胞
  シナプスの最初の電子顕微鏡像
  Tau蛋白発見の歴史
  軸索の膨れ:赤玉とトルピード
  田崎一二氏と跳躍伝導
  神経頻回刺激とダークニューロン
  脳血管周囲腔とその開大
  血液脳関門
  多発性硬化症とは?
  シャルコー-マリー-トゥース病の混乱
  カドヘリン発見のいきさつ
  幹細胞

第3章 神経系の細胞の分化
  「Sonic hedgehog」の名の由来
  マトリックス細胞のエレベータ運動
  リーラーマウス、ヨタリマウスの臨床症状
  セマフォリン受容体発見秘話:発見した分子に名前を付けることの重要さ
  Thomas M. Jessell
  アルツハイマー病の最初の2症例の標本が発見された

第4章 神経細胞の機能分子と細胞間相互作用
  tPAは脳血管障害の治療薬になるか
  ラスムッセン脳炎とは?
  イオンチャネル病
  日本人研究者によるCa²+研究への貢献の歴史
  Calcium-induced calcium release発見のいきさつ
  リアノジン受容体と悪性高熱症、セントラルコア病
  蛋白質リン酸化の重要性
  低分子量G蛋白質
  塚原仲晃氏とシナプス可塑性
  神経成長因子などの発見
  痛みを感じない症候群

第5章 システムの構造と機能
  BOLDの原理
  針筋電図をはじめて記録した人は誰か?
  Bergerの最初のEEG記録
  位相の逆転と臨床的意義
  経頭蓋磁気刺激法の言語機能解明への応用
  運動ニューロン病
  ワルテンベルグの業績
  姿勢と歩行異常
  楢林博太郎氏と神クリ
  オンディーヌの呪い
  閉じこめ症候群とは?

第6章 認知機能の神経機構
  サルにも色盲はある!
  ヒトの聴覚障害
  コウモリのエコーロケーション
  Attentionとは
  視覚空間と聴覚空間の対応
  カプサイシンとその受容体
  変な臭いの症候群
  味気ない話
  アイ・プロジェクトの展開:チンパンジーにことばを教える研究の今日的意義
  ブローカ以前の言葉の障害

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